子供から大人へ移り変わる瞬間の、頼りなくも愛おしい記憶。国境や時代の波に揉まれながら、自らの意思で大海原へと漕ぎ出す覚悟。私の『ブックリスト・チャレンジ』は、そんな「はざまの時間」を生きる人々の物語からスタートします。
マーク・トウェインが描く大自然の冒険から、江國香織や安東みきえが切り取る繊細な心の揺らぎ、司馬遼太郎の圧倒的な歴史ドラマ、そして恩田陸の優しく哀しいファンタジーまで。
ストックされた本の一覧
天のシーソー
安東みきえ | 2000年04月
なんの約束もなしにこの世に生まれたことが、たよりなくてしかたがないときがある。-大人と子供のはざまの時間。不安と幸福が隣り合わせだった。大人と子供のはざまの時間を切りとる安東みきえ待望の単行本。
泣かない子供
江國 香織 | 2000年06月23日頃
子供から少女へ、少女から女へ……時を飛び越えて浮かんでは留まる遠近の記憶、あやふやに揺れる季節の中でも変わらぬ周囲へのまなざし。こだわりの時間を柔らかに、せつなく描いたエッセイ集。
菜の花の沖 一
司馬 遼太郎 | 2000年09月01日頃
江戸後期、淡路島の貧家に生れた高田屋嘉兵衛は、悲惨な境遇から海の男として身を起し、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人に成長してゆく…。沸騰する商品経済を内包しつつも頑なに国をとざし続ける日本と、南下する大国ロシアとのはざまで数奇な運命を生き抜いた快男児の生涯を雄大な構想で描く。
光の帝国 常野物語
恩田 陸 | 2000年09月
穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。(解説・久美沙織)